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ふとした瞬間、香りで誰かを思い出したり、なつかしさに耽ることってありますよね。

きっとそういった香りの代表格なのでは?

金木犀(キンモクセイ)。

心臓がぎゅっとなる、懐かしいような切ないような甘い香り。

秋と、その先に待つ冬を感じさせる季節の香り。

もうそろそろ、キンモクセイが香しく咲く頃です。

古くから愛でられてきたこの香木について、調べてみました。

酒や茶にも。キンモクセイの由来

春の沈丁花、夏の梔子、秋の金木犀。冬の蝋梅も加えて、「四大香木」。
街角であの香りが漂ってくると、嗅覚をフル稼働して花木のありかを探してしまいます。

中国原産。
日本には江戸時代に渡ってきました。
渡来したのは雄株だけで、受粉しないため、挿し木、挿し木で全国へと広まったそう。
和名「金木犀」の由来は、
樹皮が、動物のサイ「犀」の足に似ているため。オレンジの花を付ける「金木星」と、白の花を付ける「銀木犀(ギンモクセイ)」があります。


夏の終わり、涼しくなり始めると花を咲かせます。
日本では主に観賞用として庭先で育てられることが多いですが、
中国では、酒に漬けたり、お茶としてたしなんだりするのだそう。
どんな香りがたつんだろう。一度飲んでみたい...。

花言葉

キンモクセイの花言葉は「謙遜」「真実」「気高い人」「初恋」

香りが強いにも関わらず、咲かせる花は小さくて控えめ。
一度その香りを知ったら忘れられない。いつまでも心に残る初恋のような花・・・。
キンモクセイの気品を言い表した、ぴったりの花言葉!

その強すぎる香りは、「邪気を払う力がある」とも捉えられ、神社などに植えられることもあるそう。あの世とこの世のあわいを連想させるため、「隠世」の花言葉もあります。

ドライフラワーとしても

庭で咲き誇ったり、花屋で買ったりしたキンモクセイをより長く楽しみたい方には
ドライフラワー加工がおすすめ。
香りが残らないのが悲しいですが、かわいらしい小花はドライで長期保存できます。

密封性のあるタッパーなどに、シリカゲルを敷き詰め、
キンモクセイを置き、花を覆い隠すようにさらにシリカゲルを振りかけます。
ポイントは、一つのタッパーに花をたくさん入れすぎず、枝同士の隙間を作ってあげること。
シリカゲルも、花が見えなくなるまでしっかりと入れて下さい。

1~2週間ほどで、ドライのキンモクセイが完成!
冬の間のおうちインテリアにぴったりです。

香りは消えてしまいますが、つかの間だからこそ尊い。
暑すぎたこの夏を乗り越えたご褒美として、キンモクセイの香りをたくさん吸い込みましょ~~~~