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秋と言えば、柿。

柿と言えば、秋。

縄文時代の化石からも柿が出てくるほど

日本人にはなじみ深~い植物だそう。昔はどの家にも柿の木がありましたね。

最近は、果物コーナー以外ではあまり見かけなくなりました。

けさ、豆柿の枝物を入荷しました。

豆柿を調べていたら、いろいろと面白かったので

記録に残します。

豆柿って?

豆柿とは…
渋柿の一種。別名は「信濃柿」。
その名の通り、小さな柿の実をたくさんつける。
長野県で多く栽培されていた、という説もあるらしい。

原産地は中国で、日本には江戸時代に伝わったとされています。
豆柿はその当初、ニスや塗料になる柿渋を採取するために栽培されていたものの、
次第に庭木として使われるように。食用よりも、観賞用として日本人に長く親しまれてきたようです。

豆柿の花言葉|楽しみ方

豆柿の花言葉は
「恩恵」「幸せな家庭」
庭にたくさん柿の実がなる風景が目に浮かびます。

枝物の豆柿の楽しみ方は、やはり大胆に花器にいける!!
重さがずっしりとあるので、安定感のある花器が必要ですが、
お部屋に1本あるだけで、その存在感たるや。

オレンジ系やグリーン系のアレンジに組み込んでもとても雰囲気が出ます。
秋を存分に感じられます。

俳人にも愛される豆柿

「柿」と聞けば、この俳句を連想する人も多いのでは。

柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺 

正岡子規さまの有名な一句。
正岡子規も、無類の柿好きだったそうです。

一時同居していた夏目漱石が
小説「三四郎」で、正岡子規が大きな樽柿を16個食ったことがある、それでもなんともなかった、みたいなこと書くほどに、かなりの柿食いだったらしい。
正岡子規さまは生涯にわたって、柿にまつわる句をたくさん詠んでいます。
柿愛がすごい。
ちなみに、柿食えば・・・の詩が詠まれた10月26日は「柿の日」に制定されいます。



柿は季語も豊富。
渋柿・干し柿・甘柿・吊るし柿・樽柿干・ころ柿
きざわし(木淡)・こねり(木練)・熟柿(じゅくし)・木守り柿

熟れ具合や、仕込み方によってさまざまな「柿語」があるそう。
それだけ庶民の身近な食べ物だったということですね。おいしい柿が食べたい。