年２回、春と秋に訪れるお彼岸。
それぞれ「春分の日」と「秋分の日」を中日とする７日間ずつを指しています。

彼岸（あの世）と此岸（この世）がもっとも近づくとされ、
仏教の世界ではもともと、悟りの境地に行くための修行期間とされています。

日本独自の文化として、飛鳥時代には始まっていたというお彼岸。
江戸時代になると、墓参りをして先祖を供養する風習へと変わっていったそうです。
お墓を掃除し、花や酒、季節の果物、彼岸団子などをお供えし、お線香を手向ける。
現在も脈々と受け継がれる、古き良き風習ですね。

秋彼岸では、「仏花」として年中出回っている「菊」「「ユリ」のほかに、
秋の情緒を感じられる季節の花をお供えするのが定番です。
具体的には「ケイトウ」「コスモス」「リンドウ」「ワレモコウ」など。

ほかの花を組み合わせる場合も、
白や黄色、紫、うすい青など淡い色合いがよく用いられています。
ご先祖さまが好きだった花や色味を選ぶ方も多いです。
季節の花や、故人の思い入れのある花を選ぶことで、より心のこもったお供えになると思います！

最近は、この猛暑で花がすぐにしおれてしまうため、お墓の供花は、「菊」など長持ちする花がおすすめです。
仏壇へお供えする場合も、秋といえどもこの暑さでは花が弱ってしまうので、
できるだけ持ちのいい花を選ぶといいと思います。

お馴染みの菊以外にも、ディスパッドマムという大輪の西洋菊も種類が増えてきました。
パラドフ、ピオニーマム、アナスタシアなど、お洒落な菊を仏壇や写真の横に飾るのもいいですね！

お彼岸で人気なのは、花束。
花立てに左右対称で花を飾ることが多いので、２セットに分けられるよう束ねた花束が
扱いやすいです。
お墓や、お仏壇など、用途に合わせて飾れるので、
贈答の場合でも、花束がもっとも柔軟性が高く、喜ばれます。


お供えする場所がすでに決まっている場合は、アレンジメントでも良いですね。
花瓶に移し替える手間がなく、手軽に華やかな空間をつくれます。

また、仏壇になるべく長くお供えしておきたい方には
プリザーブドフラワーも人気です。生花を特殊加工し、長期間たのしめるので
お手入れ不要で見栄え良く仕上がります。


仏教では、お供え物は「五供」（香（線香）・灯明（ろうそく）・花・飲食・浄水（水や茶））が欠かせないとされています。
先祖を供養する花。ご用途に合わせて、心のこもった供花を選ばれて下さい。


贈り物の場合、お彼岸の中日（春分・秋分の日）までにはお贈りするのがおすすめです。

秋分の日当日は、店頭が混み合うことが予想されます。ご来店前にお電話いただけると、よりスムーズにお受け渡しが可能です。
お早めのご予約・ご相談をお願いいたします！